アトピー ワセリン

アトピーに使うワセリンとは

アトピーに使うワセリンは、石油から精製したものですから、水やエタノールなどに溶けない特徴があります。

また、刺激性がほとんどなく、寒暖の影響や他の油脂のように光や湿気などによって変質することがない、非常に安定した軟膏基剤です。

皮膚への安全性が高く、ひび割れがあっても刺激する事がありませんので安心して使用することが出来ます。

このワセリンですが、皮膚科でプロペトの名前で処方がでます。
手に入れる場合には医師に言うか、ドラッグストアなどで「白色ワセリン」で売っています。


ワセリンは保湿の目的で使用されますから、保湿成分があるようなイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、これは皮膚が乾燥しないよう保護する為に使うもので、保湿成分はありません。

ですから、皮膚の水分が潤っている状態で使用するのがベストです。

また、ワセリンの融点は38度からと高い為ベタベタするのが難点です。
アトピーのように体の広範囲に塗る場合には、お風呂上がり前の皮膚温度が高いうちに塗りこみ、余分な水分だけタオルなどで軽く押さえて使用するのがおすすめです。

また、洗顔後や化粧水などで水分を補給してから使用するのも保湿効果があります。

ワセリンでアトピーが治る?

ワセリンは、直接アトピーの薬として使われるわけではありません。
しかし、アトピーにとって保湿の他にも利点があります。

アトピー状態の皮膚は、皮脂不足による乾燥でバリア効果が弱い為、雑菌などが進入しやすい状態になっています。

そして、進入した雑菌を攻撃する免疫機能の働きにより、皮膚が炎症したりかゆみとなったりします。

この皮脂不足をワセリンがカバーしてくれます。

角質層に足りない水分を補給してから、皮脂の代わりとしてワセリンを塗ることで、健康な皮膚と似た状態をつくります。

軽度のアトピー性皮膚炎の場合、乾燥を防ぐためにワセリンを処方して治ったと言う話もよく聞きます。
これはワセリンにより作られたバリア効果で炎症が抑えられて、皮膚が再生したのかも知れませんね。

あと注意点ですが、やはり油なので長時間紫外線に当たると日焼けする可能性があるそうです。

アトピーの場合、皮膚が弱いですから、特に紫外線の強い時期の日中使用は避けた方が良いでしょう。